2010年07月08日

サツキ、ツツジの剪定と花芽

サツキ、ツツジの剪定と花芽サツキの花は5月頃、ツツジの花は6月ごろに咲くと思いますが、両方とも花の終わる時期に剪定します。
ちょうど今が時期ですね。これより後になると遅すぎです。
今年は花の時期が遅く、まだ咲いている花もちらほらとありますが、来年の花芽を付ける7月の熱い夏を前に剪定しましょう。

今年は今まで咲いてなかったサツキに花が咲いていたり、街路脇にあるツツジにも花が付いていたりしましが何故でしょうか?
私は「水」ではないかと思っています。
サツキ、ツツジの花を咲かせるには、剪定時期、水、土壌といった3要因があります。
その他にも害虫防除と施肥が関係してきます。
病害虫防除も適度に必要です。褐斑病、もち病、さび病等の病気、ハダニ、コナジラミ、カイガラムシ、マイマイガ、ハバチ等の害虫と色々ありますが、樹勢が衰えるほどの病害虫でない限り大丈夫でしょう。
肥料はそれほどやらないお宅でも毎年咲いたりします。

ここからはあくまで持論ですが、
街路脇で個人邸とは違いあまり管理がされていないツツジに花が多い事を考えると、3要因の中ではやはり「水」が大きく関係していると思います。
そこでちょっと気象庁HPで過去の気象データを調べてみました。
今年の花芽は昨年の7月に作られますので、花芽の作られる7月からその芽が育つ冬での間の降水量を見てみました。

2009年 7月~11月降水量 505mm

以上の結果でした。
では一昨年の2008年を見てみます。

2008年 7月~11月降水量 388.5mm

といった降水量です。
今年の花芽を作った去年の夏から秋にかけての降水量が多いことが分かりました。
これは降水量が関係しているのかなと思い、もう少し調べてみました。

花芽を付ける7月から花が咲く前の4月までの10ヶ月間の総降水量を見てみます。

2009年7月~2010年4月 841.5mm
2008年7月~2009年4月 720.5mm
2007年7月~2008年4月 679mm
2006年7月~2007年4月 932mm(2006年7月は月間降水量が298mmという大雨で中南信では土砂災害がありました)
2005年7月~2006年4月 823mm

以上過去5年の降水量を見ましたが、これを見ると大雨の2007年の花を除いて、2006年の花、そして今年の花がよく咲くのでは?と感じます。
確かに2006年も例年に比べると花の付きが良かったお宅がありました。

毎年変わらず管理しているお宅でも花の咲く木がありますが、いつもと違って今年はよく花を付けたお宅が多いです。
ただ、水だけでは花芽は付きませんし、夏の日照も大切です。
今年はたまたま、サツキ、ツツジが花をつけるのに必要なもののバランスがよかったのでしょう。
また、適度な水と土の乾燥、土壌の状態、色々な事が重なって今年の花の付きが良くなったのでしょう。

皆さんのお宅でも今年サツキ、ツツジの花を久しぶりに見たという方いらっしゃいませんか?

サツキ・ツツジだけではなく庭木全般に言えると思いますが、適度な水、日照、施肥、土壌改良、病害虫防除といったバランスが大切かと思います。


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Posted by 緑の専門家 at 18:28│Comments(0)造園
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