2010年08月12日
あちらたてればこちらがたたぬ
街路樹を剪定している時に通りすがりの年配の女性に尋ねられました。
「どうして今の時期にこんなに切ってしまうんですか?
ここは通学路であって、このあつい時期の街路樹の木陰が大事だと思うのですが。」
街路樹の意味ってなんでしょう?
雨や夏の日差しから歩行者を守ってくれます。
ドライバーからは日差しはもとより道路の誘導になっています。
車の騒音、排気ガスからも周辺環境を守っています。
他にも雨水の誘導、火災の延焼防止、車両事故の緩和、街並みの景観保護等々あります。
が、シラカシの剪定時期は夏が一番いいです。
カシ類は寒さに弱いので、秋から冬にかけて強めの剪定はできません。
強めの剪定をせずに伸びた分だけ剪定していればいいのですが、街路樹となるとそこまで費用をかけられないのが現状でしょう。
道路を通る大型トラックに葉が当たってしまっていて、道路側の葉は接触する大型の車の形に四角くなっています。
これでは車が両端に寄れずにすれ違いが困難なうえ、端によると車に枝葉が当たり車に擦り傷ができてしまいます。
少し切って樹形を整えるどころではありません。
大幅に剪定するのは必要な事なのですが・・・
一方、感謝されることもあります。
歩道を通る近くの住民の方にも
「もっと切ってくれ。」
「やっとさっぱりしたよ。ありがとう。」
と言われることもあります。
大型車を運転される方は視界が開け脇道からの出会い頭の衝突事故等も防げることでしょう。
今、街路樹剪定は一時的にストップしています。
夏休みが明ける頃、8月下旬気温も下がってくるころまで延ばしました。
市道ですので公園緑地課からの指示です。
当初、剪定はお盆明けに予定していたのですが、いろいろとあり・・・
あと1ヶ月くらい経って涼しくなってきてからの剪定であれば、こんなことも言われなかった気もしますが、公共の場所は難しいところですね。
Posted by 緑の専門家 at 17:35│Comments(0)
│造園
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